トマス・H・クック祭り

『だれも知らない女』読了。空き地で美少女の死体が発見されました。はて真相は? といったお話。トマス・H・クックは初めて読みました。文体とか重ーい雰囲気はわりと好きかも。話というか展開自体は大したことないんですが、それでも文句なく読めたのでうまいんでしょうな。めずらしく褒めてるぞ自分。何様だ俺。果たして18歳は少女か否か。
『熱い街で死んだ少女』読了。黒人の少女が遺体で見つかりました。はて真相は? といったお話。これはホントに少女。まあこれも真相はたいしたことないって言い方すると語弊があるかもしれませんが、大きな仕掛けは特にありませんでした。こんなことで殺されちゃうの?というのは現実でも同様。
『闇をつかむ男』読了。これが一番終盤で「ほうほう」となりました。驚異的な記憶力というのは邪魔になることもあるんでしょうが、極めて凡人のわたくしにしてみますとうらやましい限りでございます。
嘘によって成り立った「事実」。その中にも別の嘘が混入。それでも真実を知りたいか。との問いかけに対する答えは「Yes」。となって終わっておりますが、非常に難しいですね。全ての真実を伝えることが良いとは限らず。というのが本音。