なんだか長いぞ

夏休みだったので、録画したっきりの映画をデータ整理しつつ観てみたり。
死ぬまでにしたい10のこと」はアルモドバル印なので映画館で観る気まんまんだったんですが結局未見。やむなくスカパーで録画。余命2〜3ヶ月の末期ガン患者があそこまで通常の生活を送れるのか??という部分に引っかかりを感じつつも、娘たちへの誕生日のメッセージを録音したテープを医者に託すシーンで、ダンナは来年まとめて全部渡しちゃいそうだからダメとアンが言うのを聞いて、それまでのいい人だけど奥行き浅そうなドンのキャラ設定に納得。でもドン役の俳優さんかーいい♪ 不倫に批判的な声が多いようですが、身近な人に死期が近いのを知らせないことの方が酷いんじゃないっすかね。不倫相手は最悪だよなあ。
レオノール・ワトリングはアルモドバルの最近のお気に入りなのかな。かわいいからいいんですが。アルモドバルと言えばロッシ・デ・パルマと条件反射で出てくるんですが、最近お見かけしませんね。
しあわせな孤独」も続けて観る。これってドグマなのね。加害者で医者の妻役の女優さんのほっぺたが非常に苦手なたるみ具合でした。思いっきり老けた西川かの子といったかんじで、そらーダンナも若いムスメに走るよなあと頷く。ってそーいう見方してちゃあいかんですな。ニルスを呼び出したあとのセシリの微かな笑顔に、立場を利用した女のしたたかさがよく表れてたのではないかと。とはいえ視点を変えれば、どのキャラも概ね理解できる行動をしていたのでは。セシリからしたらヨアヒムの言葉は酷いかもしれないしニルスにすがるのも分からなくもないですし、ヨアヒムからしてみたらそらーそーもなるよなあ、とも思うし。ニルスもしかり。若くて綺麗なムスメに寄ってこられたら俺だって食う。あれ??
ニルス役の俳優さんがかっこいかった。見てくれがやたら良い、というのではなく雰囲気を含めて知的な格好良さがツボ。って両作品とも欲求不満の中年ババアみたいなコメントになっちゃいましたよ。サル並みに反省。
どちらも自分の身に起こる可能性もなくはない設定で、もし自分がこの立場だったら、と観た後は考えましたが、なってみなきゃ分からん。といういつもの思考パターンに落ち着く。
どちらも淡々と進む好みの作品でした。にん。