明日は我が身では困ります

ふたりの5つの分かれ路』観ました。といっても結構前ですが。フランソワ・オゾンの作品は不愉快さを含め全般的に好きです。
1組の夫婦の離婚から出会いまでの軌跡を逆の順序で追ってます。妻マリオン役のヴァレリア・ブルーニ=テデスキが面長で、面長=老け顔という思い込みがあるんですが、夫婦とも話を遡るにつれてちゃんと若く見えてます。この人ってフランスの現ファーストレディーでありますカーラ・ブルーニのお姉さんなのね。似てるか??
離婚後を含め5つのエピソードで構成されてますが、出会いのエピソード以外は不穏な要素が詰まってます。どう転んだところでいずれは別れに至る2人であって、でも出会ったときはそんなことは分かるはずもなく。結末が分かってるだけに切ないです。実際に離婚直後とかに見るとなかなか堪えそうな気も。まあ経験がないのであくまでも想像ですが。個人的には出会いの場面で、あんな近くを飛沫をあげながら他人がばちゃばちゃ泳いでたらふざけんなよてめーと自分ならキレることほぼ間違いなし。
出会いのエピソードでの夫となる男の恋人がいかにも根性悪そうな女なので、そんな女と付き合ってたくらいなら大抵の女とはやっていけんじゃねーの?と思ったりもしました。まあ離婚というのは双方の意思によるものですし、結局のところ夫婦のことは他人には分からん。ということで〆。